アジア圏の漫画文化について、ネット上では誤った情報が定着しつつあります。特に多いのが、「truyen tranhとmanhwa(マンファ)は同じものか?」という疑問です。両者の文化的背景と流通形態には明確な違いがあります。
Manhwa(만화)は韓国発の漫画を指し、現在世界中で爆発的ヒットを記録しているフルカラー縦スクロール形式(Webtoon)の主流カルチャーです。これに対し、Truyen tranhはベトナム国内で制作されるオリジナル漫画全般を指します。ベトナムの漫画文化は、日本の手塚治虫作品や少年ジャンプ作品の影響を強く受けた横読み白黒コミックから発展し、近年では韓国型Webtoonのフォーマットを取り入れたフルカラー作品も急増しています。
しかし、海外海賊版サイトでは、韓国のManhwaや日本の成人向け同人誌を無断でベトナム語に翻訳した海賊版をすべて「truyen tranh 18」というカテゴリーで一括配信しているケースが目立ちます。これにより、「ベトナム産の成人向け漫画」という誤解が広まっていますが、実際には多国籍の違法コピーが集積されたデジタルスラム街となっているのが実態です。