去勢のデメリットとして話題になりやすいのは、体重増加や食欲変化をきっかけにした肥満リスクです。肥満は関節や内臓に負担をかけます。だから「手術したから太った」は半分正しく、半分は生活設計の問題でもあります。食事量・運動量・おやつの管理が追いつかないと、体は変わります。
次に、行動面です。去勢後に“期待したほど落ち着かない”場合、飼い主は「これならしなければよかった」と結論づけたくなります。でも、興奮や不安は学習で固まることがあり、ホルモンの変化だけでは上書きできないことがあります。ここで重要なのは、行動の原因仮説を一つに決めないことです。
さらに見落とされがちなのが、術後の負担です。回復期の見守り、エリザベスカラーの扱い、傷のケア、通院のスケジュール。犬の性格によってはストレスが増えます。結果として、飼い主の生活が崩れ「後悔」の理由が増幅することがあります。