奥多摩へ出かける際の最大の失敗例は「都心を出たときの服装のまま現地で過ごしてしまうこと」です。特に春先や秋口、そして週末の日帰りレジャーでは、昼夜の気温差が15℃近くに広がる日も珍しくありません。
基本となるのは、登山やアウトドアの基本技術である「レイヤリング(重ね着)」です。ベースレイヤー(肌着)には綿素材を絶対に避け、速乾性に優れたポリエステルやメリノウールを選びます。綿は汗を吸うと乾きにくく、奥多摩の冷たい風に吹かれた際に「汗冷え」を起こして急激に体力を奪います。その上に保温性を調整できるフリースや薄手のインナーダウン(ミドルレイヤー)を重ね、一番外側には防風・防水透湿性を備えたレインウェアやハードシェル(アウターレイヤー)を着用するのが鉄則です。
キャンプやバーベキューなど、激しい運動を伴わないレジャーであっても、夕暮れとともに気温は一気に急降下します。日中は半袖で過ごせる陽気であっても、必ず長袖の羽織りものやウィンドブレーカーを携帯し、こまめに脱ぎ着して体温を一定に保つ意識が不可欠です。