この作品を唯一無二の存在へと押し上げた最大の功績は、間違いなく「タトゥーに隠された刑務所の設計図」という前代未聞のアイデアだろう。主人公の皮膚全体に描かれた複雑な紋様は、単なるファッションや脅しではない。脱獄に必要な全てのルート、パスワード、避難経路が幾何学模様としてコード化されていたのだ。
美術チームが毎撮影時に数時間をかけて施したというこのタトゥーメイクは、当時の視聴者に強烈な視覚的ビジュアルショックを与えた。物語が進むにつれて「あのアートワークのこの部分が、実はパイプの配置図だったのか」と明かされる爽快感。脚本の精密さは、パズルを解くような快感を観る者に与え続けた。