太平洋を渡る「都市再生の奇跡」——なぜ2026年の神戸ウォーターフロントはポートランド化するのか?

太平洋を渡る「都市再生の奇跡」——なぜ2026年の神戸ウォーターフロントはポートランド化するのか?

太平洋を渡る「都市再生の奇跡」——なぜ2026年の神戸ウォーターフロントはポートランド化するのか?の基礎知識と応用に迫る! 専門的な視点でご紹介しています。

食文化の文脈でも、両都市の化学反応は止まらない。ポートランドといえば、マイクロブルワリー(小規模醸造所)の聖地であり、サードウェーブコーヒーの発祥地の一つだ。一方で神戸は、明治開港以来の日本の珈琲・洋菓子文化の総本山であり、灘の酒蔵を擁する醸造の街でもある。

現在、神戸市内の路地裏には、オレゴン州産のホップや樽を使用した限定クラフトビールを提供するローカルパブが急増中だ。ポートランドのブルワー(醸造家)が神戸の灘の銘水「宮水」を使って仕込んだコラボレーションペールエールは、解禁と同時に即完売するほどの熱狂を生んでいる。また、神戸の老舗珈琲店の焙煎士がポートランドのファーム・トゥ・カップ(農園からカップまで)の理念をさらに深化させ、ダイレクトトレードの新しい形を提案する動きも活発だ。文化の輸入ではない。互いのプライドがぶつかり合う、ハイレベルな技術交流なのだ。

鈴木 陽菜
Author

鈴木 陽菜

暮らしを豊かにする便利アイテムや時短アイデアを中心に、実用的な情報をお届けします。