『水戸黄門』のヒットを裏で支え続けたのが、老舗制作会社C.A.LとTBSテレビによる緻密な制作陣だ。伝統的な時代劇の様式美を守りつつも、テンポ感のある殺陣や、日本各地の名物や人情を描くロードムービー的な趣向をふんだんに盛り込んだ。
西村晃の登板以降は、ロケーション撮影の規模もさらに拡大。日本の美しい四季や地方の文化を背景に、単なる勧善懲悪にとどまらない深いドラマ性を追求した。C.A.Lの誇る腕利きスタッフたちが作り上げる映像美と、西村の迫真の演技が見事に融合し、時代劇というジャンルの新たな可能性を切り拓いたのである。