柚子の木は他の果樹と比べても成長が旺盛で、放っておくと枝が上へ上へと伸びていく。樹高が数メートルを超えると手入れや収穫が困難になるだけでなく、樹木全体の生理バランスが崩れてしまう。
最大の懸念は、内側の枝に光が届かなくなる点だ。日照不足に陥った内部の葉は光合成ができずに枯れ込み、結果として果実が樹冠の外側だけにしか実らなくなる。さらに、密集した枝葉は湿気を溜め込み、カイガラムシや黒点病といった病害虫の温床に変化する。
もう一つの落とし穴が「隔年結果」の悪化だ。ある年に豊作(表年)になると、木が体力を使い果たして翌年(裏年)に全く実をつけなくなる。適切な剪定によって芽の数を調整しなければ、この極端なサイクルを断ち切ることはできない。