日本特有の高温多湿な梅雨から夏にかけては、ぶどうの木の病気対策が最大の試練となります。特に警戒すべきは「黒とう病」「べと病」「うどんこ病」の3大病害です。
これら糸状菌(カビ)による病気の胞子は、雨のしずくが土や葉に跳ね返ることで感染を広げます。そのため、プロ農家だけでなく家庭栽培でも「簡易雨除け(透明ビニールによる屋根がけ)」を設置することが最大の防御策になります。農林水産省の果樹病害防除指針でも、雨除けを行うだけで薬剤散布回数を半減させられることが実証されています。葉の裏を定期的に観察し、発病初期に展着剤を加えた有機銅殺菌剤やICボルドー等を適切に散布することで、被害を最小限に食い止めることができます。
ぶどうの木の挿し木による増やし方
お気に入りの品種を増やしたい場合、ぶどうの木の挿し木の増やし方は2月下旬〜3月の「休眠枝挿し」が最も高確率です。冬の剪定で切り落とした充実した枝(太さ8〜10mm、2〜3節含む)を湿らせた新聞紙に包んで冷蔵庫で保管し、春先の芽吹き前に赤玉土や鹿沼土の清潔な用土に挿します。発根促進剤(オキシベロン等)を使用し、直射日光を避けた明るい日陰で底面給水管理を行えば、約2ヶ月で旺盛な発根が確認できます。