メジャーリーグの過酷なスケジュールは、どれほど強靭な肉体を持つアスリートであっても容赦なく蝕んでいく。ましてや、ダルビッシュは今年で39歳を迎えた。これまでにトミー・ジョン手術や度重なる首・肩の故障を乗り越えてきた歴史がある。今回の部位は「右肩の軽度な炎症」と初期報道されているが、長年の勤続疲労が蓄積していることは疑いようがない。
スポーツ医学の専門家は、「ベテラン投手の肩のトラブルは、単なる局所的な問題ではなく、体幹や股関節の柔軟性の低下を補おうとした結果として生じることが多い」と指摘する。全盛期ほどの出力が出せなくなった中で、技術と経験で抑え込んできたツケが、ここに来て一気に噴出した形だ。