カズ選手の収入の歴史を振り返ると、日本サッカーの経済規模拡大そのものと重なります。1993年のJリーグ開幕時、ヴェルディ川崎(現・東京ヴェルディ)のエースとして社会現象を巻き起こしたカズ選手は、瞬く間に日本で最も稼ぐプロスポーツ選手の一人となりました。
ヴェルディ川崎時代の最高年俸は1995年前後の推定2億4,000万円とされています。当時、日本人のプロサッカー選手で年俸2億円を突破したのは前例のない快挙でした。さらに当時は空前のJリーグバブル。毎日のようにテレビCMに登場し、個人グッズや書籍の印税なども含めると、全盛期の年間総収入は5億円〜10億円近くに達していたと語り継がれています。
その後、イタリア・セリエAのジェノアへの挑戦、クロアチアのディナモ・ザグレブ、京都パープルサンガ、ヴィッセル神戸、そして長く在籍した横浜FCへと渡り歩きました。横浜FC時代初期(J1昇格期)も1億円前後の高年俸を維持していましたが、年齢とともにチームからの年俸自体は徐々に減少。それでも個人収入を拡大させることで、年収推移のグラフを極端に落とすことなく現在まで維持しています。