芸名として定着している「横山裕」ですが、知られざる本名は「横山侯隆(よこやま きみたか)」です。非常に格式高く端正な名前ですが、なぜ芸名を用いることになったのか。その発端は、旧ジャニーズ事務所の創業者である故・ジャニー喜多川氏の一言でした。
オーディション合格後、ジャニー氏から「侯隆は漢字が難しくて読めない。YOU、裕(ゆう)にしちゃいなよ」と告げられたエピソードは有名です。自身の呼び名である「YOU」と響きが似ており、誰からも親しまれやすい文字として「裕」が選ばれました。当初、本人は名前に愛着があったため戸惑いを感じていたものの、今では日本中に広く認知される代名詞となっています。
中学卒業後、家庭の経済事情を支えるために高校には進学せず、建設会社で現場の肉体労働(配管工事など)をしながら関西ジャニーズJr.としてのレッスンに通っていた経歴は、彼の泥臭い根性を象徴しています。一度は滝沢秀明から「コイツはないな」と見限られそうになった苦難の時代を跳ね返し、関西Jr.の黎明期を切り拓いて関ジャニ∞結成に至った歩みは、生半可な覚悟では到達できない偉業です。