全国的に児童数の減少が止まらない中、同校も例外ではない。10年前と比較して全校児童数は約3割減少した。しかし、規模の縮小を単なる「衰退」として捉えるのではなく、小回りが利く「強み」へと転換した点に同校の勝機があった。
少人数だからこそ、一人ひとりの興味関心に密着したカリキュラムが可能になる。他地域の学校とのオンライン交流授業も日常化しており、都市部の小学校や海外の姉妹都市の子供たちと画面越しに意見を交わす場面も珍しくない。
「地方だから教育環境が乏しい」という従来のステレオタイプは、通信インフラとアイデアによって打ち破られつつある。事実、この学校の教育方針に魅力を感じて、都市部から移住を決意する若い世帯が近年わずかながら増え始めているという。