いま、日本のグルメシーンを席巻しているのが、両者のいいとこ取りをした「ハイブリッド揚げ」だ。特にZ世代の間では、従来の枠組みに囚われない自由な発想のレシピがTikTokやInstagramで拡散されている。米粉やタピオカ粉をブレンドした超クリスピーな衣に、和風出汁とハーブを掛け合わせた新しいフレーバーが人気を博している。
東京・渋谷のフードトラックで人気を集める店主はこう語る。「お客さんは『唐揚げ』か『竜田揚げ』かという名前にはこだわっていません。求めているのは、噛んだ瞬間の『音』と、口の中に広がるジューシーさ。私たちは両方の技術を融合させ、冷めてもサクサク感が持続する新しいスタイルを提供しています」。もはや名前による分類は、記号的なものに過ぎないのかもしれない。