圧倒的巨人に挑む競合各社の動きも極めてスピーディーだ。プレミアムEVタイヤの領域で世界的な評価を誇る日本ミシュランタイヤ株式会社は、欧州で培った静粛性と長寿命技術を武器に国内プレミアム輸入車・上級EV市場でのシェア確保へ牙城を追撃する。独自のゴム配合技術は、雨天時のグリップ性能でも高い評価を得ている。
一方、横浜ゴム株式会社は積極的なM&Aを通じて商用車・農機向けなどのOHT(オフハイウェイタイヤ)事業を急速に拡大。事業ポートフォリオの多角化によって乗用車用タイヤのボラティリティを吸収する強靭な収益構造を構築しつつある。また、ダンロップブランドを展開する住友ゴム工業株式会社は、独自の「スマートタイヤコンセプト」を掲げ、センサー技術や材料分析を駆使した次世代タイヤの開発に注力。摩耗状態をリアルタイムで検知するセンシング技術など、ハードウェアを超えたソリューション開発で独自色を強烈に打ち出している。