この異次元のウェア開発を陰で支え続けているのが、長年にわたり日本代表のギアを手がけてきたミズノ株式会社だ。開発チームは、選手の走形データや筋電図、さらには滑走中のわずかな姿勢変化を徹底的に解析。従来の裁断パターンを一から見直し、縫い目(シーム)の位置すらも空力特性を邪魔しない最適な配置へと変更を加えた。
過酷な開発の裏側には、選手一人ひとりの体型や癖に合わせた完全オーダーメイドのフィッティング作業が存在する。ミリ単位のフィット感のズレが致命的な空気抵抗の増大を招くため、ミズノの技術者は代表合宿や現地遠征にまで帯同。何度も微調整と試作を繰り返すことで、アスリートの「第2の皮膚」とも言える極上の戦闘服を完成させたのだ。