脱炭素はもはや単なる環境対応のパフォーマンスではない。明確な利益率の格差を生み出すビジネスモデルの核心だ。CO2排出量を大幅に削減した「CarbZero」ブランドの高級鋼板は、欧米の大手EVメーカーやデータセンター建設需要を背景に、プレミアム価格での長期契約が相次いでいる。
市況の波に左右されやすい汎用品から、価格決定権を自ら握る高付加価値品への完全な脱皮。四半期決算ごとに粗利益率が改善している事実がありながら、PERやPBRといった指標では依然として歴史的な割安水準に放置されている。この「業績の実体と市場評価のギャップ」こそが、目ざといプロ筋の資金を惹きつける最大の要因となっている。