魅力に溢れる峠の茶屋ですが、事前のリサーチ不足によって思わぬトラブルに見舞われるケースも少なくありません。編集部の現地取材および利用動向調査から判明した、初心者が陥りがちな「3大盲点」を提示します。
盲点1:「峠の茶屋」という名前の店舗が全国に無数に存在する
検索エンジンや地図アプリで「峠の茶屋」と検索すると、栃木の那須、神奈川の箱根だけでなく、岩手県、青森県、長野県、熊本県など全国各地の同名店舗がヒットします。カーナビの目的地設定ミスにより、「行こうとしていた山岳茶屋とは全く違う別の峠に案内されてしまった」というトラブルが毎年報告されています。ナビ設定時は必ず正式な施設名・住所・電話番号を確認して入力することが肝要です。
盲点2:標高による営業期間・気候の激変(冬季閉鎖・天候悪化)
山岳地帯にある峠の茶屋は、通年営業の市街地店舗とは全く異なります。例えば那須の峠の茶屋は、毎年11月下旬から翌年4月中旬まで県道(ボルケーノハイウェイ上部)が冬期閉鎖となり、店舗も完全休業に入ります。また、平地が晴天でも標高1,500m付近では濃霧や強風、急な降雨に見舞われることが日常茶飯事です。防寒着や雨具の準備なしに軽装で訪れるのは極めて危険です。
盲点3:紅葉シーズンにおける駐車場の激しい混雑
那須の峠の茶屋駐車場(収容台数約160台、無料)は、9月下旬〜10月中旬の紅葉ピーク時、午前5時〜6時の段階で満車になることが常態化しています。出遅れると数キロ手前の大丸駐車場付近から長時間の渋滞に巻き込まれ、身動きが取れなくなるケースが頻発します。早朝の到着計画を立てるか、那須ロープウェイ山麓駅からのアプローチを検討するなど、戦略的な行動設計が不可欠です。