賃貸ポータルサイトに並ぶ美しい部屋の写真。しかし、その裏側に隠された「真実」を見抜く鍵は、写真の些細な違和感に隠されている。不動産業界の一部では、かつて室内で痛ましい事件や事故、あるいは孤独死が発生した場合、その痕跡を消し去るために特定部分のみを局所的にリノベーションする手法が取られてきた。
現場写真における代表的な見分け方のポイントは、全体のバランスと部分的な新しさの乖離だ。築年数が30年以上経過しているマンションにもかかわらず、浴室のユニットバスだけが最新型に交換されていたり、和室の一角だけフローリングに改修されていたりする場合、そこには何らかの理由が存在することが多い。また、広角レンズで撮影された室内写真において、特定の壁面や押し入れの扉が意図的にフレームから外されているケースも注意が必要だ。現地写真を細部まで注意深く観察することで、広告の裏に潜む住環境の実態が浮かび上がってくる。