かつて少女漫画実写化といえば、キラキラとした甘い恋愛模様を中心に描く王道アプローチが一般的だった。しかし本作はその既成概念を粉々に打ち砕いた。愛と暴力、欲望と崇拝、そして十代特有の全能感と挫折。これら人間の生々しいエモーションを一切の妥協なく描き出した点において、従来の青春ラブストーリーとは一線を画している。
映画配給会社ギャガが手掛けた本作は、若手実力派俳優たちのポテンシャルを極限まで引き出した作品としても評価が高い。息を呑むようなカメラワーク、研ぎ澄まされたカット割り、そして音楽の選定。日本映画(邦画)における少女漫画実写化のポテンシャルを大きく引き上げ、後の映像クリエイターたちに多大な影響を与え続けている。