両親の離婚に伴い、母のお腹の中にいる段階で小泉家を離れることとなった波乱の運命。長い歳月、父・小泉純一郎氏との面会は叶わず、兄である孝太郎氏や進次郎氏とも音信不通の時が続いた。多感な青春時代を過ごす中で、一族の血をひきながらも「普通の民間人」として生きる選択をしたことが、彼の芯の強さを形作ったと言えるだろう。
転機が訪れたのは、父が政治の一線を退いた後のことだ。孝太郎氏と進次郎氏の働きかけもあり、ついに実現した父子・兄弟の密やかな集い。30年近く途切れていた血のつながりが、一度の食事会をきっかけに氷解した。固い抱擁と交わされた言葉。メディアが報じない家族の真実は、噂のような冷徹な断絶ではなく、歳月を経て結び直された深い絆だった。