今回、関係者の貴重な証言と独自の取材ルートを通じて、通常はメディアに決して開かれない非公開エリアの全貌を入手した。重厚な木枠のドアの先、来賓を迎える華やかなレセプションホールから離れた地下フロアには、外部との通信が完全に遮断された防音対策済みの「地下特別協議室(通称・オペレーションルーム)」が存在する。
分厚い鋼鉄の扉で仕切られたその室内には、衛星通信システムと暗号化端末がズラリと並ぶ。緊急時にはホワイトハウスやペンタゴン(米国防総省)と直結し、有事の際の指揮執りを行うことが可能だ。かつて沖縄返還交渉や緊迫した地域情勢の渦中で、この地下室から深夜に直通電話がかけられ、歴史的合意の骨子づくりが行われた。壁に飾られた歴代大使のポートレートが見守る中、今この瞬間も、アジアの平和を左右する密約や冷徹な駆け引きが進行している。