『イッテQ』が放送される日曜20時は、全国の家庭で夕食を囲みながら一家団欒を楽しむゴールデンタイムです。テレビ業界において、この時間帯に嘔吐や生理現象などの映像を生々しく流すことは、視聴者の不快感を招く最大のタブーとされてきました。通常であれば、該当シーンを丸ごとカットするか、無機質なモザイク処理を施すのが定石です。
しかし、宮川大輔のお祭り企画は「一切のやらせなしでガチで限界まで挑む」からこそ面白いドキュメンタリー要素を持っています。リタイア寸前のギリギリの闘い、極限の肉体疲労、そして全身全霊で挑んだ結果としての嘔吐——その生々しいドラマをカットしてしまうと、現場の過酷さや宮川の凄まじい奮闘が伝わらなくなってしまいます。
そこで制作陣が導き出した答えが、「グロテスクなモザイクではなく、メルヘンな星や光のエフェクト(キラキラ加工)で画面を埋め尽くす」という斬新な編集でした。ポップな効果音(SE)とともに画面いっぱいに広がる色鮮やかな星屑のグラフィックは、生理現象の嫌悪感を完全に中和し、一瞬にして極上の「お笑いシーン」へと変換させたのです。