防火衣を手に取ると、誰もがそのずっしりとした重厚感に驚かされます。防火衣自体の重さは上下セットで約3.5kg〜4.5kg程度です。一般的な冬物の防寒着が1kg前後であることを考えると、衣類単体としても相当な重量感があります。
火災現場での実際の活動では防火衣だけを着用するわけではありません。頭部を守るヘルメット(約1.5kg)、有毒ガスから呼吸を守る空気呼吸器(SCBA・約10kg)、耐火安全靴(約2kg)、破壊器具や無線機、手袋などの諸装備を合わせると、総装備重量は20kg〜25kg以上にも跳ね上がります。米俵1俵分に近い重量を背負いながら、猛烈な熱気と視界不良のなかで階段を駆け上がり消火活動を行うため、隊員には強靭な体力と徹底した訓練が求められます。