ライカから「放火現場に描かれる炎のマークを見張れ」と頼まれた整は、指定された現場で見回りを開始します。そこで出会ったのが、赤いスポーツカーを異常なまでに敵視し、どこか情緒不安定な青年・下戸陸太(おりと ろくた)でした。
陸太は幼少期に親から激しい虐待を受け、暗く狭い場所に閉じ込められていた過去を持ちます。そのトラウマから「赤」という色に対して病的な執着と恐怖を抱いており、整に対しても強い警戒心と敵意を露わにします。
物語が進むにつれ、街で多発する不審火は単なる偶然ではなく、「虐待された子どもを救うため、親を火事で始末する」という歪んだ救済システム――通称「炎の天使」の仕業であることが浮き彫りになっていきます。陸太はその実行犯なのか、それとも炎の天使を呼ぶ側の被害者なのか。整は独自の鋭い観察眼で、現場の不自然な筆跡やシンボルマークの謎を解き明かし、事件の黒幕へと一歩ずつ近づいていきます。