美味しさの根底を支えるのは、徹底した素材へのこだわりだ。使用するのは、地元の契約農家から毎朝届く新鮮な朝引き地鶏。長年の経験を持つ職人が、部位ごとの脂の乗りや水分量を手で確かめながら、その日の気温や湿度に合わせて炭の配置と焼き時間を微調整していく。
秘伝のタレと塩の使い分けも見事というほかない。長年受け継がれてきたタレは、鶏の旨味が凝縮しつつも後味は驚くほど軽やか。一方、塩には地元産の天然塩を使い、肉本来の持つ力強い旨味を極限まで引き出す。炭火の強火で一気に表面を焼き固め、ジューシーな肉汁を閉じ込める技術。真似しようとしても決して一朝一夕には到達できない領域だ。