殺処分の影響は、私たちの財布を直撃する。かつて「物価の優等生」と呼ばれた卵だが、相次ぐ大量処分によって供給バランスが崩れ、価格は高止まりしたままだ。2026年の今も、ファミリーレストランのメニューから卵料理が消え、ケーキ店やマヨネーズメーカーが悲鳴を上げている。
しかし、もし殺処分を躊躇し、感染が日本全国の養鶏場に蔓延してしまったらどうなるか。卵の価格が高騰するどころか、国内の養鶏産業そのものが壊滅し、卵や鶏肉が市場から完全に姿を消す最悪のシナリオすら現実味を帯びてくる。目先の殺処分を避けることは、より巨大な食糧危機を招くリスクを孕んでいるのだ。