東洋医学における薬膳料理の観点からも、この組み合わせは極めて理にかなっている。レモンは体に溜まった余分な熱を冷まし、生津(せいしん)作用によって潤いを補う食材と位置づけられている。対して、はちみつは肺や腸を潤し、滋養強壮や乾燥による咳を鎮める働きを持つ。秋から冬の乾燥期や、夏の酷暑による体力消耗時など、四季の巡りに合わせて体調を整える伝統の知恵が息づいている。
安全面と風味の観点から欠かせないのが、国産柑橘へのこだわりだ。農林水産省も国内農業の活性化や持続可能な食の推進として国産果実の利用を後押ししており、皮まで安心して使える防カビ剤不使用の国産品は市場での需要が一段と高まっている。瀬戸内をはじめとする温暖な地域で育った柑橘は、芳醇な香りとまろやかな酸味が特徴であり、皮ごとも無駄なく消費できる持続可能なライフスタイルとも合致する。