今年の傾向を予測する上で基準となるのが、平年の観測データだ。気象庁の長期統計によれば、沖縄地方の平年梅雨入りは5月10日頃、梅雨明けは6月22日頃とされている。ただ、直近数年の推移を振り返ると、この数字通りに季節が推移することはむしろ稀と言ってよい。日本気象協会などの最新の解析では、海水温の微少な変化や上空の偏西風の蛇行が季節の進行に複雑な影響を与えていることが指摘されている。
現場の気象予報士も「過去の平年値だけに頼るのはリスクが大きい」と口をそろえる。たとえば、梅雨入りが数日遅れたとしても、その分だけ後半に集中豪雨が暴風雨を伴って押し寄せるケースがあるからだ。2026年の予測においても、5月上旬からの気圧配置の変化を注視することが求められている。旅行の日程を決める際は、単に「5月半ばだから雨」と決めつけるのではなく、前年や一昨年のデータと比較しながら柔軟に見通しを立てる姿勢が重要になる。