映像表現の世界においても、尖った輪郭や強調された顎は強いアイコンとして機能している。大ヒット作『カイジ 人生逆転ゲーム』をはじめとする実写・アニメ作品では、登場人物のエキセントリックな心理状態や緊迫感を表現する際、特徴的な顔立ちの造形が効果的に用いられてきた。
近年、Netflixなどで配信される話題のドキュメンタリーやコメディドラマでも、ルッキズムに対する多様な視点が描かれている。美の基準が多様化する現代において、コンプレックスをネタにするコメディの手法や、個性の裏にある人間のリアルに迫るドキュメンタリー映像は、視聴者に「自分らしさとは何か」を問いかける。記号的なコンプレックスを魅力的な個性に変えるストーリーテリングが、世界の視聴者の心を掴んでいる。