作品が完成する瞬間を、私たちはどれほど目撃できるだろうか。この美術館を象徴するもう一つの柱が、1階のアトリエで行われる「公開制作」プログラムだ。
壁一面に大きなキャンバスが掲げられ、絵の具の匂いが漂う空間。ここでは国内外で活躍する現代作家が一定期間滞在し、目の前で作品を作り上げていく。筆を走らせる音、試行錯誤する息遣い、時には作業の手を止めて観客と交わす何気ない雑談。
完成された美を鑑賞するだけでなく、アートが生まれる動的なプロセスそのものを共有する。この生々しい体験が、表現者と鑑賞者の間にある見えない壁を取り払っていく。