蒜山地方におけるジンギスカンの歴史は古く、かつて養羊が盛んだった昭和初期の生活文化に端を発しています。その中でひるぜん大将が群を抜く支持を集める理由は、徹底した下処理によるクセの少なさと、創業以来磨き上げられた自家製ダレの調和にあります。
ラム肉特有の獣臭を抑えつつ、赤身の旨味と適度な脂の甘みを引き出すため、肉の厚みやカッティングには細やかな配慮がなされています。羊肉に不慣れな初心者でも「想像以上に食べやすい」と驚く声が多く、独特の風味を残しながらも万人受けする仕上がりです。
そして何より食事の満足度を左右するのが、ニンニク、リンゴなどの果実、各種スパイスを絶妙な比率でブレンドした秘伝のタレです。専用の鉄板で香ばしく焼き上げたラム肉をこのタレにくぐらせると、濃厚なコクとフルーティーな酸味が口いっぱいに広がり、白米を口に運ぶ手が止まらなくなります。さらに、鉄板の溝をつたって落ちる羊肉の脂をたっぷり吸った野菜の味わい深さは、ジンギスカンならではの醍醐味です。