ダイエッターの間で合言葉のように語られる「体重より見た目」というフレーズ。この言葉の裏には、人体の構造に関する明確な生理学的根拠が存在します。
最大の理由は、「筋肉と脂肪の密度の違い」にあります。筋肉の密度は約1.1g/cm³であるのに対し、体脂肪の密度は約0.9g/cm³です。つまり、同じ1kgであっても脂肪は筋肉よりも約18%体積が大きく、かさばります。そのため、まったく同じ「160cm・52kg」の女性が2人並んだとしても、体脂肪率が20%の人と28%の人では、ウエストのくびれやヒップの位置、太ももの太さに歴然とした違いが生じます。
160cmの女性において、健康的かつスタイリッシュに見える理想の体脂肪率は21%〜23%前後です。20%を下回ると女性ホルモンの分泌バランスに影響を与える恐れがあり、逆に30%を超えると隠れ肥満のリスクが高まります。体重計の数字が1kg増えたとしても、それが筋トレによる筋力アップであれば、むしろ身体は引き締まり、視覚的には細く見えるという現象が起きるのです。