その卓越した知性の礎は、言わずと知れたハーバード大学での経済学修得、そしてオックスフォード大学への留学経験にある。机上の空論ではない。彼女はかつて外務省の最前線で、熾烈な国際交渉の荒波に身を投じていたキャリアウーマンだった。
日米の半導体摩擦をはじめとするシビアな経済外交の現場で、膨大なデータを分析し、各国の要人と渡り合ってきた経験。そこで培われた「相手国の論理を理解した上で国益を語る」というプラグマティックな思考回路は、皇室に入られてからも決して失われていなかった。長い沈黙の時期を経て、そのキャリアの点と点が、国際外交の舞台で見事な一本の線として結実したのである。