鈴木の視野は、旧統一教会だけに留まらない。日本には、同様の構造を持つ新興宗教や、カルト的な性質を帯びた政治団体が複数存在する。彼らが旧統一教会の「失敗」を学習し、より巧妙に社会に溶け込もうとしていると鈴木は指摘する。
「一つの団体が叩かれている間に、別の団体がその隙間を埋めようと動いている。政治と宗教の癒着は、この国において構造的な病理だ」。鈴木の取材ノートには、すでに次なるターゲットの名前が書き込まれているという。彼の闘いは、特定の団体との戦争ではなく、システムそのものとの果てしない対峙なのだ。