打ち切りとなった漫画版の結末は、新城直衛率いる独立捜索剣虎兵第52中隊が、圧倒的な戦力差を誇る帝国軍の猛追を耐え凌ぎ、本隊を逃すための殿軍(しんがり)任務を完遂する局面で締めくくられています。単行本5巻のラストでは、生き残った新城が本土へ帰還し、皇国内部での出世と暗闘へ足を踏み入れることを予感させるモノローグが添えられ、ひとつの戦闘記録としての区切りが打たれました。
一方、原作小説ではその後の過酷な展開が克明に描かれています。新城は皇国の救国英雄として祭り上げられながらも、腐敗した上層部や皇室の思惑に翻弄され、自らも冷酷な政治闘争へと手を染めていくことになります。新城が目指した結末と皇国の行く末がどうなるはずだったのかについては、作中の断片的な記述から「凄惨な破滅と再生」が企図されていたと推測されていますが、確定した結末は読者の想像に委ねられることとなりました。