いま最も観客を惹きつける俳優・菅田将暉と、独自の視点と映像美で邦画界を牽引する藤井道人監督。このふたりのタッグが描く領域こそ、骨太な「SFサスペンス」だ。かつて社会現象を巻き起こした名作群のスピリットを受け継ぎつつも、現代社会の歪みを鮮烈に切り取る手腕は藤井監督ならではと言える。
菅田将暉が演じると目される主人公は、現実と虚構の境界線で苦悩する複雑な内面を持ったキャラクターだ。鬼迫に満ちた演技力と、藤井監督によるグラフィカルな映像世界の融合。それは単なるエンタメにとどまらず、観る者の倫理観を激しく揺さぶる試みとなるだろう。心理描写の深さとスピーディーな展開の連続は、間違いなく日本のエンタメ表現を新たなステージへと引き上げる。