カバーの見た目にこだわるあまり、設備の保全性や緊急時の対応力を犠牲にしては本末転倒です。設置前に必ず確認すべき安全チェック項目が2点存在します。
1つ目は、止水栓へのアクセス性です。温水洗浄便座の不具合やロータンク内の部品故障による水漏れ、あるいは便器の詰まりによる溢れなど、トイレでは予期せぬトラブルが突然発生します。この緊急時にマイナスドライバーやハンドルですぐに止水栓を閉められない構造にしてしまうと、被害を急拡大させる危険があります。カバーの一部を取り外し可能な「点検口」にしておくか、手が入る開口部を必ず確保しておくことが鉄則です。
2つ目は、内部の通気性確保です。配管周辺を気密テープなどで完全に密閉してしまうと、内部に湿気が滞留して壁紙の裏や床材を腐食させる原因になります。特に冬場や梅雨時はカバーの背面や下部に指1本分ほどのスリット(空気の通り道)を設け、内部に湿気がこもらないドライな環境をキープしてください。