和菓子処としての長い歴史を持つ名門が手がける「うめぞの CAFE & GALLERY」は、和と洋の融合におけるひとつの到達点を示している。看板メニューである抹茶のホットケーキは、箸で持ち上げられるほどしっとりとしていながら、口に運んだ瞬間にほどける独特のテクスチャーが印象的だ。
濃厚な宇治抹茶の苦味と上品な甘みをたたえた自家製あんこ、そして添えられた黒糖バターのコク。それぞれが主張しすぎることなく、見事な四重奏を奏でる。甘味処としての誇りと現代的な感性が交差するこの場所には、京都の食カルチャーが大切にしてきた「引き算の美学」が息づいている。