試合中止の報が流れた直後、SNSや掲示板ではカープ試合中止ネットの反応が一気に沸騰します。現地で長年取材を続ける記者やファンの観察記録から、そのリアルな生態系が浮かび上がります。
「新幹線で広島駅に着いた瞬間に中止のアナウンスが流れた」「マツダスタジアム正面まで歩いてきて、カッパを買ったところで中止決定。やり場のない熱量をどこへぶつければいいのか」――X上には、遠路はるばる駆けつけたファンの悲痛な叫びが溢れます。一方で、チームが連敗中であったり主力のコンディション不良が続いていたりする局面では、「今日の雨は恵みの雨。投手陣を休ませられる」「首脳陣は打線の立て直しに充ててくれ」といったポジティブな受け止めが交錯するのもカープファンコミュニティ特有の光景です。
また、現地広島の情緒を映し出すのが「カープロード」と駅前再開発エリアの急激な人の流れです。試合中止が決まると、スタジアムへ向かっていた赤一色の人の波が反転し、広島駅ビル「ミナモア」やエキエ、駅前広場のお好み焼き店街へと一斉に雪崩れ込みます。普段は試合終了後に訪れるはずの飲食需要が数時間前倒しとなり、周辺飲食店では突発的な満席状態と仕込み食材の調整に追われるという、都市経済面での波及現象が毎回のように発生しています。
さらに現場で称賛を集めるのが、球場管理を担うグラウンドクルーの献身です。大雨の中でも巨大な内野全面シートを息の合った連携で敷設し、わずかでも開催の可能性があれば水抜き作業に奔走する彼らの姿は、現地ファンから常に温かい拍手を浴びています。