着物を頻繁に着る愛好家や着付け現場のプロの間で重宝されているのが、衿芯入れたままたたみ方です。通常は保管時に衿芯を抜くのが基本とされますが、毎回抜き差しすると半衿の縫い目を傷めたり、次回着る際の手間が増えたりします。
衿芯を入れたまま保管する場合の手順は以下の通りです。
① 衿に無理な折り目をつけない:
通常のように身頃を畳んだ後、衿芯の入った衿山(首の後ろに当たるカーブ部分)を直線的にペタンと折り曲げてはいけません。衿芯に折れグセがつくと、次回の着用時に衣紋が歪む原因になります。
② 衿元をふんわりロール状にする:
衿芯の入っている衿部分だけを、ゆるやかな円を描くように丸めるか、身頃の上にふんわりと乗せる形で畳みます。着物用ハンガーに吊るして一時保管するか、大きめの収納スペースに衿先を伸ばした状態で平置きします。
ただし、ポリエチレン製の硬い衿芯を1ヶ月以上入れたまま密閉保管すると、半衿の生地が引っ張られて突っ張りジワが生じるリスクがあります。数ヶ月単位で着ないオフシーズンに入る際は、必ず衿芯を抜いて巻いて保管するのが鉄則です。