肉体美の歴史を振り返ると、時代ごとに理想とされる身体像はダイナミックに変化してきた。1970年代の映画『パンピング・アイアン』で世界中に旋風を巻き起こしたアーノルド・シュワルツェネッガーの時代、賛美されたのは圧倒的な筋肉のボリュームと彫刻のような重厚感だった。筋肉量で圧倒する肉体美は、まさにゴールドジム創始期における絶対的な象徴であった。
一方で、現代サッカー界の頂点に君臨し続けるクリスティアーノ・ロナウドのようなトップアスリートの肉体は、体脂肪率一桁前半という極限の機能美を体現している。しかし、一般人が日常の生活パフォーマンスを高く保ちながら目指すべき美しさとして、15%という数値はきわめて理にかなった解を与える。無理な食事制限に依存せず、動ける体と洗練された見た目を両立するアプローチが好まれる時代だ。