ギリシャリクガメの亜種の中でも、トルコやバルカン半島などの厳しい環境に生息するイベラは、確かに低温や乾燥に対する耐性が強い。しかし、この「強健」という言葉が一人歩きした結果、不適切な環境で飼育され、短命に終わるケースが後を絶たないのも事実である。
彼らは成長すると甲長30センチ近くに達し、想像以上に力強い。狭いケージの中だけで一生を過ごさせるのは、運動不足による関節の異常やストレスを引き起こす原因となる。頑丈だからこそ、悪い環境でも「すぐには死なない」だけであり、決して苦しんでいないわけではないことを、私たちは認識すべきだろう。