2026年に入り発表された環境省の最新モニタリング報告は、野鳥ファンや研究者のみならず一般市民にも大きな波紋を広げた。高度経済成長期から現在に至るまでの数十年で、国内のスズメの推定生息数は半数以下、あるいは地域によって数十パーセント程度にまで急減したとされる。このセンセーショナルな現実は、長年にわたり現場でフィールドワークを続けてきた日本野鳥の会の緊急調査でも裏付けられている。
日本野鳥の会が全国のボランティアとともに実施した大規模なカウント調査によると、特に都市部および郊外住宅地での衰退傾向が著しい。かつては人里近くを好む代表格とされたスズメが、人間の暮らす環境から追いやられているのだ。最新の報告データは、もはや「どこにでもいる鳥」という常識が崩壊したことを残酷に物語っている。