どれほど熱気が凄まじくとも、避けられない現実がある。過疎化と少子化の進行に伴い、単独でチームを編成できない高校が県内で増加していることだ。だが、それは決して衰退を意味しない。
学校の垣根を越えた「連合チーム」の結成は、今や珍しい光景ではなくなった。週末ごとに互いの学校を行き来し、限られた時間で呼吸を合わせる。異色の絆で結ばれた連合チームが強豪私立を脅かす番狂わせを起こすたび、地方の球場は割れんばかりの歓声に包まれる。勝利の追求だけでなく、地域社会の結びつきとして高校野球を再定義する試みが実を結びつつある。