木下晴香の名を日本全国の一般家庭にまで浸透させた最大の契機は、間違いなくディズニーのメガヒット作だろう。2019年に公開された実写映画『アラジン』のプレミアム吹替版において、王女ジャスミン役の日本語吹き替え声優に大抜擢された瞬間である。
ウォルト・ディズニー・ジャパンによるオーディションは、米国本社の厳格な審査基準のもとで行われた。歌唱技術の高さはもちろん、現代的な自立心と王女としての気品を声だけで表現できるかどうかが極限まで問われた。彼女が見事に歌い上げた名曲「スピーチレス〜心の声」は、映画配給業界を揺るがすほどの高評価を獲得。現在もDisney+ (ディズニープラス)を通じて世界中のファンに視聴され続け、その圧倒的な表現力は色褪せるどころか輝きを増している。