河村建夫氏の政治家としての大きな特徴の一つが、超党派で構成される日韓議員連盟の幹事長などを長く務めたアジア外交への関与です。日韓関係が歴史認識問題や安全保障上の摩擦で極度に冷え込んだ時期においても、韓国側の要人や歴代大統領と直接会談を行える数少ないパイプ役として機能しました。
この外交姿勢に対する評価は、立場によって大きく分かれます。
パイプ役を高く評価する外交関係者からは、「対話の窓口を閉ざさず、国益を見据えた現実的な落としどころを探るリアリスト」と評されました。一方で、強硬論を支持する保守派層からは「韓国側に融和的すぎるのではないか」という厳しい批判を浴びることもありました。しかし、対立が先鋭化する局面であっても水面下の対話ルートを維持し続けた功績は、外交史において重要な意味を持っています。