1970年に制作を主導したコロンビア・ピクチャーズにとっても、本作は大きな賭けだった。当時の映画界はアメリカン・ニューシネマの全盛期。従来のハッピーエンド至上主義が過去のものとなりつつある中で、新しい時代の男女像を描く必要に迫られていた。
同社が提示した答えこそが、従来の甘美な恋愛模様を打ち破る新しいロマンティック・コメディの形だった。毒舌と偏見、互いのエゴを包み隠さずぶつけ合う過激なスタイルは、当時の観客に強烈なインパクトを与えた。結果として本作は興行的にも大成功を収め、70年代コメディの方向性を決定づける金字塔となった。