多くのネットユーザーが抱く最大の疑問が、「まとめサイトに掲載されている動画を見るだけで法に触れるのか?」という点です。日本の法制度における違法性の境界線と、背後に横たわる法的リスクを整理します。
まず、現行の著作権法において、違法にアップロードされたコンテンツであっても「単にストリーミング動画をブラウザ上で視聴するだけ」の行為自体は、現時点で直ちに刑事罰の対象とはなりません。しかし、「動画をPCやスマートフォンにダウンロードして録画保存する行為」に及んだ場合、状況は一変します。
改正著作権法では、有償で提供されている著作物が違法にアップロードされていると知りながらダウンロード保存する行為について、私的使用目的であっても違法と規定されています。特にFC2有料ライブや国内正規チャットサイトの録画動画は本来有料コンテンツであるため、私的録画・保存ツールを用いてローカルに保存した場合、法的な処罰や権利者からの損害賠償請求の対象となり得るリスクを孕んでいます。
さらに見過ごせないのが、パフォーマー(配信者)の肖像権侵害やリベンジポルノ防止法(私事性的画像記録の提供等による処罰の特例等に関する法律)に関わる問題です。ライブチャットの配信規約では、閲覧者による無断録画・公衆送信は明確に禁止されています。アンテナサイトに転載されている動画の多くは配信者に無断で私的に録画・流出されたものであり、そうした重大な人権侵害の上に成り立つ違法動画を消費し続ける行為は、倫理的な問題にとどまらず、プロバイダ責任制限法に基づく発信者情報開示請求などの巻き添えを食らう潜在的な火種となります。