2015年、森脇は突如として芸能界復帰を宣言する。10年以上離れていたエンターテインメントの世界は激変していた。かつてのように用意されたレールはなく、過去の栄光だけで通用するほど甘い世界ではなかった。復帰直後のバラエティ番組では、有吉との格差を面白おかしくいじられる場面も目立ち、一時は世間の厳しい批判や冷笑にさらされることも少なくなかった。
しかし、近年の森脇はそうした自虐的なポジションから脱却し、お笑い第7世代・レジェンド芸人がひしめく群雄割拠の時代において、独自のオルタナティブな立ち位置を確立している。地上波のトレンドに過度に迎合するのではなく、YouTubeでのフランクな語りや舞台演劇での泥臭い演技を通じて、自分の言葉で表現する楽しさを再発見した。他人の敷いたレールではなく、自分が納得できる表現の場を自力で耕し続ける姿勢に、かつてのファンも共感を寄せている。