カカクコムを押し上げた後、次なる舞台となったのがクックパッド株式会社だ。当時、レシピの投稿サイトとして認知されつつも、収益化の壁にぶつかっていた同社へ参画すると、有料プレミアム会員モデルを軸に業績を急拡大させた。株価は跳ね上がり、時価総額は一時1000億円を優に超えた。
しかし、経営の舵取りを巡って創業者との間に生じた路線対立は、経済誌や市場関係者の間で大きな波紋を呼んだ。グローバル展開と理念を重視する創業者に対し、穐田氏が貫こうとしたのは「ユーザーが対価を払うに値する本質的な価値の提供」と「事業の持続可能性」だった。結果として会社を去ることになったものの、彼が示した圧倒的な数字と事業推進力は、市場に強烈なインパクトを残した。